気をつけたい一時停止

信号のない交差点の直前に設置されている「止まれ」の標識。
この標識ちゃんと守っていますか?一時停止の標識がある場合、停止線の直前で完全に停止する必要があります。
ここを停止せず交差点を侵入しようとしたため、歩行者に気づくことができず出会い頭で事故を起こすことも。
2022年の交通違反の検挙件数をまとめた資料によると、一番多い交通違反は「一時不停止」で146万6,131件でした。
1日当たり4,000件以上、検挙されていることになります。

一時停止はどのくらい停止しないといけないの?

道路交通法では一時停止は何秒以上、停止しないといけないという規定はありません。自己判断で一時停止していても、周りからみると一時停止していないケースもあります。
徳島県阿南市では「まず停止、次に見せて、最後に見る」という方法を解説しています。
基本はタイヤを完全停止させてから左右を確認することです。プラス、歩行者や自転車、バイクなど周囲に自車の存在を見せてから、最後にもう一度首を振って左右を確認します。

停止位置は厳密に

正しい一時停止の位置は、車の先端が停止線を超えない位置です。
少しでも停止線を超えてしまうと、交差点の右左折車の進路を妨害する恐れがあります。
また、停止線の手前過ぎる位置の停止だと、十分な安全確認ができないとして、検挙の対象になりかねません。
場所によっては「本当に意味があるの?」と思うかもしれませんが、必ず意味がありますので自己都合な解釈はやめましょう。

一時停止違反をするとどうなる?

一時停止違反には「指定場所一時停止違反」と「踏切不停止違反」があります。
罰則点数はどちらも2点、反則金は指定場所一時停止違反の場合、普通車で7,000円、踏切不停止等違反の場合は9,000円となっています。

一時停止は大きな事故になりかねない危険な行為です。事故を未然に防ぐためにも一時停止を習慣づけしましょう。
一時停止の場所では必ず車を停めることが大切です。そして、左右、前方を確認してからゆっくり車を発進してください。
分かりづらい場所の場合、カーナビやナビアプリの多くには安全サポート機能が搭載されています。
一時停止のある交差点に近づくと、音声で「一時停止です」と知らせてくれるほか、画面に一時停止アイコンを表示します。
走り慣れた道でもカーナビやナビアプリを活用することで、一時停止の場所を改めて気づくことができるでしょう。