中古車は年式、走行距離、ボディカラー、グレードの組み合わせで同じものは2度と出てきません。
人気車なら迷っている間に他の誰かが契約してしまう恐れがあるため、即決といえるくらいのスピードが求められます。
しかし、「誰が乗っていたか分からない」、「不良車だったらどうしよう」など懸念点があるのも事実です。
そこで今回は失敗しないための中古車選びのポイントをご紹介します。
年式
年式とは、その車が新車登録された年のことです。基本的に年式が古いほど価格は安くなります。
しかし、古くてもメンテナンスをしっかり行っている車なら、年式以上にコンディションが良いこともあり、一概に年式が古い車を避ける必要はありません。
走行距離
中古車の走行距離は、新車登録されてから今までのトータルした走行距離を指しています。
走行距離の目安は、国土交通省によるデータ収集・分析によると自家用車の場合、年間走行距離は10,575kmとされており、1年1万kmと広く認知されています。
1年=1万kmとなると、毎月だいたい860km走行している計算になり、毎日だと27km走行していると平均的な数値になるでしょう。
通勤で利用している場合、年間1万kmを超えるかもしれませんが、週末しか乗らない場合、届かない数値です。
年式と走行距離の関係
年式のわりに走行距離が多すぎたり、少なすぎたりする車は要注意。
走行距離が多い場合は、ほとんどが各パーツの経年劣化が進み、修理するのに多額の費用と時間が必要となる恐れがあります。
また、走行距離が少なすぎる場合、丁寧に保管されていたケースもありますが、ほとんど走ることなく放置され、パーツの劣化やボディの腐食を招いているケースが見られます。
そのため、走行距離については1年1万kmを基準にしておきましょう。
何年落ちがおすすめ?
中古車が流通するタイミングは3年、5年、7年落ちの車で、これらは車検を通す前に手放された車です。
車検には10万円ほどの費用がかかるため、車検前に別の車に乗り換える人が多くなり、下取りや買取に出されます。
3年落ちの車の場合
新車登録後、初回の車検のタイミングで手放された車です。年式的に新しいため、故障や不具合のリスクが少ないコンディションのよい車が揃っています。
ただ、その分車両価格は高いものが多く、お得感はあまりありません。できるだけ新車に近いコンディションの車に乗りたい人におすすめです。
5年落ちの車の場合
2回目の車検のタイミングで手放された車です。3年落ちに比べるとリーズナブルで、古さもあまり感じないためコスパ的に優れているといえるでしょう。
ただし、5年間使用されている車のため、3年落ちよりパーツの劣化は進んでいる点は理解しておきたいところです。
7年落ちの車の場合
3回目の車検のタイミングで手放された車です。登録から7年も経過していると価値は下がっており、手ごろな価格で手に入れやすくなっています。
よほど酷使されていない限り、7年7万km走行程度では大きな問題も少ないでしょう。少しでも出費を抑えたい場合におすすめです。