車内のプライバシーを守る
車の中で眠るのが車上泊の基本ですが、車のフロント・サイド・バックにはガラスがあって、その気になれば中を覗くことができてしまいます。睡眠中のプライバシーを保つためにも、カーテンやシェードは用意しておきたいところ。カーテンやシェードは目隠しになるだけではなく、駐車場内の明るすぎる照明灯を遮ることもできます。また、ガラス部分から車内が冷え込みやすいため、冷気を通さず車内を温かく保てるというメリットもあります。
自作することもできますが、車種によっては純正のオプションになっていることも。長期間の車上泊を楽しみたいという方は、クオリティの高い純正品や、メーカーが出している既製品を購入することをおすすめします。
快適な寝心地のために「寝具」にこだわる
車のシートは、運転中の体をホールドするためにくぼんでいるため、寝心地が良いとはいえません。車上泊でぐっすり眠るためには、快適に眠れる寝具が必要です。
車上泊の寝具としておすすめなのは、もともと長距離走行をするトラックドライバーが仮眠するためにつくられたマットや、車上泊専門のアウトドアマット。こちらは車内で眠ることを想定して作られた製品なので、寝心地がよく、手入れもしやすいという利点があります。もちろん、通常の布団・シュラフ(寝袋)を使うという方法もあります。どういった寝具を採用するにしても、車に搭載できるサイズかどうか、洗濯できるかどうか、自分が快適だと感じる素材かどうかに着目して選んでみましょう。
ポータブル電源があると快適に過ごせる
快適な暮らしに電気は欠かせません。車上泊の場合、シガーソケットを使えば電気が使えますが、10アンペアが上限になっていることがほとんど。多くの車上用家電は、シガーソケットで使用することを前提に作られていますが、使える家電の数には限度があります。シガーソケットを増設(分岐)させることはできるものの、アンペア数が増えるわけではありません。ポータブル冷蔵庫・カーケトル・炊飯器・電気毛布など、複数の家電を使うとヒューズが飛んでしまうおそれがあります。
そのため、車上泊では充電式バッテリーを内蔵したポータブル電源を持っていくことが主流です。また、製品によってはソーラーパネルで充電できるポータブル電源も販売されています。途中で充電可能なポータブル電源は、長期の旅行や充電しにくい場所で車上泊を行う場合には揃えておきたいアイテムです。