普段から車を運転している方や、住んでいる場所や仕事の都合で妊娠中も運転が必要な妊婦さんも少なくないでしょう。
しかし、妊娠中の運転には通常以上の注意が必要です。体調の急変や集中力の低下があるため、安全運転を心掛けましょう。ここでは、妊娠中の運転に関する注意点について詳しくご紹介します。
妊娠中でもシートベルトは着用
シートベルトの重要性
妊娠中もシートベルトの着用は法律で義務付けられています。シートベルトを正しく装着することで、事故時の衝撃を軽減し、母体と胎児の安全を守ることができます。腹部を圧迫しないよう、シートベルトの位置や使い方には工夫が必要です。
マタニティシートベルトの活用
シートベルトの着用が苦しいと感じる場合は、マタニティシートベルトを使用するのがおすすめです。これは腰ベルトの位置を太ももあたりまで下げることで、腹部の圧迫を軽減する補助具になっています。簡単に装着できるため、どなたでも扱いやすいでしょう。楽天市場などで購入でき、価格は2,000円から1万円程度で購入できます。
妊娠期間で体調の変化があるので注意
妊娠初期
妊娠初期はつわりや吐き気、急な眠気やめまいが起こりやすい時期です。これらの症状があると集中力が低下し、注意力が散漫になりがち。体調が優れないときは運転を控え、家族に送迎を頼んだり、公共交通機関を利用するようにしましょう。
妊娠中期
つわりが収まってくることが多いですが、お腹が大きくなり足元が見えにくくなることがあります。運転に支障を感じたら、無理をせず運転を控えるようにしましょう。体調が安定していると感じても、少しでも異変を感じたら無理をしないことが大切です。
妊娠後期
お腹が大きくなり、ハンドル操作やペダルの操作が困難になることがあります。臨月に近づくと、いつ陣痛が始まるか分からないため、運転は避けるべきです。体調や運転操作に不安を感じた場合は、家族に運転を代わってもらうか、車の使用を控えるようにしましょう。
事故が起きた場合は産婦人科へ
自動車事故に遭遇した場合、外傷がない場合でも必ず産婦人科を受診しましょう。事故後に何も異常を感じなくても、時間が経ってから不調が現れることがあります。妊娠中であることを医療機関に伝え、必要な検査や治療を受けることが重要です。検査や薬の使用について心配な場合も、医師と相談して最適な対応をしてもらいましょう。
妊娠中の運転には、特別な注意が必要です。体調の変化に敏感になり、無理をせず安全運転を心掛けましょう。シートベルトの着用は必須ですが、マタニティシートベルトを活用して腹部の圧迫を軽減することもできます。体調や運転操作に不安があるときは、家族に協力を依頼するか、公共交通機関を利用するようにしてください。事故が起きた場合は、必ず産婦人科を受診し、適切な対応を受けましょう。安心してドライブを楽しむために、妊娠中の運転には慎重に取り組んでください。